04.
2015
![]() ![]() ![]() 「福島の子どもたちを守る会・北海道」が八剣山に保養所をつくりました。 東日本大震災で被災された方々の支援をするため、2011年6月11日から活動を続けている「福島の子どもたちを守る会・北海道」。昨年10月5日には南区にある八剣山のふもとに保養所「かおりの郷」もオープンしました。1年前に活動内容についてお話を聞いた理事長の山口たかさんに、改めて、会の現在について取材させていただきました。 [profile] ●「福島の子どもたちを守る会・北海道」 事務所/札幌市北区北8条西3丁目 エルプラザ2F 市民活動サポートセンターNo2 八剣山かおりの郷/札幌市南区砥山188-2 問い合わせ/090-6990-5447 HP / http://fukushimakids.org メール/fkmamoru@gmail.com ●1年前の取材はコチラ→ http://www.fil-sapporo.com/special-1403.html ●みんなが集まり交流を重ねることができる「かおりの郷」 ―「かおりの郷」に初めてお邪魔しました。すごく広くてキレイになっていますね。 ★山口 ここはもともと農家さんだった方の家で、とても広いんです。一階にはみんなが集まれるリビングとキッチン、それから1階、2階に分けて6部屋があります。畳をはがして断熱材を入れて、トイレは2つあったのを1つは水洗トイレに、もう1つは夏に使えるシャワールームに変えました。せっかくなら少しでもキレイなところで過ごしていただきたいですから。 ―児童文庫もあるんですね。 ★山口 書棚の大きさに入る分だけなので冊数には限りがありますが、図書館司書の方が貸し出し表なども作ってくださって、使いやすくなりました。 ―キッチンは何人もの方が立って料理や後片付けができる広さ。 ★山口 料理担当は小林さん。とっても料理やお菓子づくりが上手なんですよ。 ―(取材時に出していただいた)手づくりパウンドケーキもとっても美味しい!お母さん方も一緒にお料理をするんですか? ★小林 みなさんがこちらに着いてすぐのときはお互いに遠慮もありますが、後半には一緒に台所に立って手伝ってくれます。それは子ども達も同じですね。なんでも一緒にやることで交流が生まれます。ただ、中には「ゆっくりしたい」というお母さんもいます。だから臨機応変ですね。決めごとはつくりません。 ★山口 私たち、臨機応変っていう言葉がすぐ出るのよね(笑)。 子ども達が寝静まったあと、お母さん方と「女子会」をするんです。そこで、地元では話せないことを話してくださるお母さんもいます。ここで知り合ったお母さん方は、福島に帰ってからも時々会っているようですね。 ―お母さん方とは、どんなお話をされるんですか? ★小林 ある方は、これまでは年に数回、保養に来ていたけれど、これからも福島に住もうと決めたので、「保養に行く」ことから「いかに福島で安全に住んでいくか」ということへ気持ちの重きを置いていかなければいけない、と言っていました。私達は年に一度でも二度でも来てほしいという思いはありますが、話を聞くしかできませんでしたね。 ![]() ![]() ![]() 明るいキッチンや清潔なトイレやお風呂。宿泊する部屋もとても居心地の良い「かおりの郷」。優しい笑顔の代表の山口たかさん。 ●「かおりの郷」や他の地域での保養は、具体的にどんな内容? ―昨年10月に「かおりの郷」ができました。完成してからの活動を教えていただけますか? ★山口 オープニングは10月5日だったんですが、実は夏休みから少しずつ使っています。夏はまだトイレが完成していなかったので宿泊はせず、外でバーベキューなどを楽しんでもらいました。10月5日にお披露目をしたあとは、12月後半と1月前半の2回に分けてモニターとして、夏の抽選に漏れた家族を優先して来ていただきました。そして今年の春休みに本格的な利用となりました。春に来たのは雪の経験がほとんどない家族だったので、子ども達はここに着くなり雪遊び、食事をしてまた雪遊びをしていましたね。 ―小金湯温泉も近くて、とてもいい環境ですよね。 ★山口 小金湯温泉さんはご好意で、保養に来た方々に毎日無料開放してくださってありがたかったです。2軒隣には石釜のパン屋さんもあります。そこで子ども達はピザづくりを体験させていただきました。子ども達は雪を見て顔がキラキラ、野菜中心の料理をパクパク食べてまたまたキラキラした表情になって。お母さん方もそれを見て安心してくれました。地元では西日本など遠くから野菜を取り寄せて食費がかさむんですよね。この場所はもともと農家さんの家で畑もあるので、今年からは本格的に野菜づくりもしようと考えています。 ―ご近所の方々にも歓迎されているのが感じられますね。 ★山口 今年は「地域」をキーワードにして、もっとつながっていこうと思っています。近所のおばあちゃま方は「高齢化が進む中で、子ども達の笑い声が聞こえるのは嬉しいね」って言ってくださっています。石釜のパン屋さんや小金湯温泉にもご協力いただいていますし、毎回アイヌ文化センターにも連れて行きます。今年は元の農業センターだった場所に「桜の森」のようなものができるようで楽しみです。 ―「かおりの郷」以外でも保養をしていますね。 ★山口 「かおりの郷」は一度に泊まれるのが6家族までですので、人気の高い夏は、ここの他にニセコ方面でも貸別荘を5棟借ります。毎年なのですが、ニセコヒルトンさんもアクティビティと温泉、ランチを提供してくださっています。また蘭越町では温泉に入ったり、お米をいただいて。蘭島の海水浴場では太陽グループさんの海の家を提供していただきました。原発事故以降、海水浴なんて行っていませんので、とても喜ばれました。 ―みなさんリフレッシュできますね。 ★山口 そうですね。ただ、ここで過ごす時間と、地元に帰ってからの落差が大きいんですね。春は期間が短かったので飛行機で移動をしてもらったのですが、「自宅に帰りたくなくて、空港に何時間もいた」という話を聞きました…。 ![]() ![]() 福島から保養に来た子ども達とお母さん。ニセコでのアクティビティや温泉、八剣山ではパン屋さんでピザ作り。子ども達の楽しい歓声が聞こえてきそう…! ●「福島の子どもたちを守る会・北海道」の活動を知ってもらいたい ―福島の方々に会の活動を知ってもらうため、どのような活動をされていますか? ★山口 今は全国の保養受け入れ団体が一緒に福島の現地で相談会をやったり、ホームページでお知らせをしています。6月にはいわき市で相談会を予定しています。 ―保養に参加するには、どれくらいの予算が必要ですか? ★山口 この状況はずっと続くことなので、みなさん保養ばかりにお金をかけられません。ですからできるだけ経済的な負担を少なくしたいのだけど会では、今は大人1人3万円、3歳以上の子どもは5,000円の参加費をいただいています。それ以上かかる分は、会のほうで負担します。そのため助成金や基金へのプレゼンなどもその都度出すようにして、資金を集めるよう頑張っています。福島県の事業として、保育園や幼稚園、部活などの団体が「県外野外授業」をする際には交通費を助成するという予算がつきましたので、今後当会でも申請をして、採択をされたらそれを利用できます。9月には保育園児たちが「県外保育」に来る予定なんですよ。 ―会が主催する保養以外で利用したいという方がいる場合は? ★山口 無料でお貸し出ししますよ。こちらの設定した団体での保養期間にタイミングが合わない方、仕事が見つかったからこちらに避難をしてきたいという方、もっと短く、あるいは長く滞在したいという方、フレキシブルに対応します。 ―今後の活動目標を教えていただけますか。 ★山口 あるお母さんが「よく『震災や原発事故を風化させない、忘れない』という言葉を聞くけれど、終わったことではなく今も現在進行形であるということを忘れないでほしい」と言っていました。チェルノブイリと比較されることも多いですが、あれは1基を多くの軍人さんの命と引き換えに封じ込められました。でも福島は4基あり、今後どうなっていくかは誰も分からない。だから継続した活動が必要です。 私達は会を立ち上げたとき、まずは10年続けましょうと決めました。それは第一期。第二期は若者たちの考え方で引き継いでいってほしいと考えています。そして、今の子ども達が育っていったときに「健康被害もなくて無事に成人できてよかったね。取り越し苦労だったね」と言えるのが一番の理想ですね。 ![]() ![]() 山口たかさんとスタッフの方々の、優しさにあふれた交流が胸にしみる「かおりの郷」。地元の方の応援を受けて、その活動はさらに広がっていきそうです。 ●「福島の子どもたちを守る会・北海道」では随時寄付とボランティアを募集しております。 今、必要なものは以下の「ボランティア」「もの」になります。 <ボランティア> 保養時は料理、町歩きの同行、甲状腺検査の付き添い、子ども達の遊びなど。それ以外ではニュースレターの発送、各種イベントの手伝い(パネル展示、会場設営、来場者への説明ほか) <もの> 募金、各種消耗品(調味料、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、洗剤、除菌剤ほか)、夏の海水浴のための浮き輪、冬の子ども達のスキーウェア、掛け時計、車、野菜づくりのためのビニールハウスのシートや苗、肥料、道具、など ★SYMBIOSIS チャリティーショップvol'4 開催★ 2015年5月2日(土)〜5月10日(日) 詳しくはEventをご覧下さい ↓ ■インタビューを終えて… 「今回は保養に行くことはできないけれど、ここがあるだけで安心する」と言ってくださる福島の方もいるんですよーーと山口さん。混乱する情報の中で、多くの不安を抱えた方々の思いは想像するにあまりあります。「福島の子どもたちを守る会・北海道」は、そんな方々の心の拠り所になるだろうと確信します。(取材・文/古川奈央) ![]() ![]() ★SYMBIOSIS チャリティーショップvol'4 開催★ ★SYMBIOSIS チャリティーショップvol'4 開催★ 2015年5月2日(土)〜 5月10日(日) 「3.11 Charity Shop」は、 スペースSYMBIOSISで行われる作家&shop、個人の寄付による、 東北支援の期間限定のチャリティーショップです。 今年で4回目になります。 毎回、心ある作家さんやショップさんのおかげで運営でき、 寄付ができています。本当に感謝です…! 今回も、皆様の作品や商品を無料で提供して頂き、 売上金は北海道に保養所を設け、福島のこどもたちを受け入れている、 NPO団体「福島の子どもたちを守る会・北海道」に全額寄付しています。 http://fukushimakids.org/ そして昨年「福島の子どもたちを守る会・北海道」は、 八剣山の近くに念願の保養所を建てることができました…! 今年の春も春休みを利用して、 福島から保養に来るご家族の方がたくさんいるそうです。 震災の今を気になっている方、身近なことで支援してみませんか? 是非ご参加お待ちしております。 ★参加作家&個人参加者★ 蔦井乃理子(器)http://tsutainoriko.com/ AI KOMORI (ジュエリー)http://www.aikomori.com/ アチャカフェ(雑貨)http://accha-cafe.net/ Marzo (ジュエリー)http://marzo-jewelry.jimdo.com/ テクノパリス貿易(雑貨)https://www.facebook.com/technoparis.info Motoiderico(ジュエリー)https://www.facebook.com/MotoideRico Fortuna (洋服)https://www.facebook.com/Fortuna.co.jp?filter=3 岩崎あゆみ(ポストカード)http://www.iwa-ayu.net/Frameset.html Mints(ジュエリー)http://200031415.blog14.fc2.com/ zenibako style cafe(雑貨)http://zenicafe.blog3.fc2.com/ 菅原理佳子(アクセサリー) 丹羽シゲユキ(磁器)https://www.facebook.com/events/578378708856903/ 阪井由紀子(洋服)http://bouno0114.exblog.jp/ おりんごリンゴ(雑貨)http://bouno0114.exblog.jp/ 小路口力恵(ガラス器)http://shojiguchi-ya.com/ 西山雪(ガラス器)http://www.yukinishiyama.com/index.html Ripplyrill(ジュエリー)http://ripplyrill.shop-pro.jp/ Petite merveille (お菓子) http://ameblo.jp/petitemerveille/ 高木美江子(洋服) 川上咲子(服飾雑貨)https://www.facebook.com/atelierjdparissapporoodori Aim(ジュエリー)https://www.facebook.com/aim.beads?pnref=lhc ■「3.11 Charity Shop at SYMBIOSIS 」 会期:2015年5月2日(土)〜5月10日(日) 会場 :スペースSYMBIOSIS (シンビオシス:札幌市中央区南2条西4丁目) 寄付先:「福島の子どもたちを守る会・北海道」HP http://fukushimakids.org/ ★その他、物資での寄付や今後のボランティアも 受け付けております。 <ボランティア> 保養時は料理、町歩きの同行、甲状腺検査の付き添い、 子ども達の遊びなど。それ以外ではニュースレターの発送、 各種イベントの手伝い(パネル展示、会場設営、来場者への説明等) <もの> 各種消耗品(トイレットペーパー、ティッシュペーパー、洗剤、除菌剤ほか)、 夏の海水浴のための浮き輪、掛け時計、車、野菜づくりのための苗 詳細はこちらまで↓ https://www.facebook.com/events/1080589628622107/ ![]() ★時代に左右されない…ある意味、時代を完全に無視した素敵な「喫茶店と本」「レコード」「スナックと唄」を毎月ご紹介していきます。
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