2006年4月に開館した「札幌宮の森美術館」が、11月11日(日)に2度目のグランドオープンをします。 当日は豪華で心躍るイベントが目白押し。さらに新しくなったフロアでは、日本でここだけというコレクションも。カフェもできた癒しの空間へ、どうぞ。

新しくなった札幌宮の森美術館とは?

2006年春のオープン時は、宮の森ミュージアムガーデンの一角に、壁を1枚、また1枚と設置しながら空間を完成させていった「札幌宮の森美術館」。 今回2度目のグランドオープンを迎える同美術館は、さらに見応えのある施設となりました。
チャペルや庭を挟んで新設された真っ白な建物には、3つの展示フロアが登場。2階エレベーターを降りて左手には、旬のアーティストによる作品がじっくりと見られるフロア。 右手は、戦後から現代に至るまでの日本の前衛美術作品が並びます。 さらに1階奥には、「日本でここまで揃えているところはない」というほど圧巻の、クリストとジャンヌ=クロードのコレクションが。 同じく1階にはカフェスペースも登場し、一面ガラス張りの外には気持ちよい青空が広がります。時間に余裕をもってゆったり訪れたい空間です。


施設をフル活用したオープニングに

11月11日には、施設をフル活用した札幌宮の森美術館ならではのイベントが開催されます。 「オープニングイベントでは、ガーデンで榎忠さんが祝砲をならして幕開けをします。礼拝堂では森村泰昌さんにトークイベントをしていただきます。それから伊藤隆介さんは、新館の真っ白な外壁を使った自作映画の上映を試みます」そう話してくれたのは同美術館事務局の岡澤さん。誰よりもオープニング当日を楽しみにしている1人です。

オープニング、裏の目玉は「Bar Rose Chu」

グランドオープニング・イベントもう一つの裏の目玉は、知る人ぞ知る「Bar Rose Chu」の登場。イベント当日限り、20時からオープンします。 “榎忠氏の願望から生まれた不思議な女性・Rose”は、美人で気さくで優しくて、あちこちに熱狂的なファンがいるという伝説の人。 榎忠氏…もとい、Roseの胸にさわりたがる人も多いとか。「ぜひ伝説のRoseに会いに来てください。本当に面白くて優しくて、一度会ったらファンになるはずです!」(岡澤さん)

洗練された美術館で至福の時間を

新しくなった札幌宮の森美術館は、「洗練」や「新しさ」と「伝統」、「心地よさ」と「驚き」など、あらゆるものがバランス良く共存している場所。 “札幌にこんなステキな所があるなんて!”と、きっと感じることのできる場所。 日本の最先端で活躍する作家の作品を全身で感じるために訪れる人、コーヒーを飲んでリラックスしていく人、岡澤さんとの会話を楽しみに来る人、さまざまです。 その誰もが、目的以外のものに感動し、ワクワクすることができるのも魅力の1つ。 冬一歩手前のこの季節、紅葉を眺めながら、宮の森をてくてくと歩いて訪れるのも気持ちいいでしょう。



【グランドオープニング・イベント】
●日時/11月11日(日)16:00より受付
●内容
 ・榎忠/祝砲パフォーマンス
 ・森村泰昌/トーク+映像作品上映
 ・伊藤隆介/アヴァンギャルド映画上映
 ・バー・ローズ・チュウ 札幌宮の森店(20:00頃開店)
●申し込み方法/電話もしくはHP申込みフォームより
TEL.011-612-3562(10:30〜19:00)
http://miyanomori-art.jp/special_mimas01.html
●入場料/一般1,000円 高大生800円(イベント+企画展+コレクション展)

【企画展】
森村泰昌展 美術史としての私[抄]
森村泰昌氏による通称「美術史シリーズ」より約30点を展示。
●会期/2012年11月12日(月)〜2013年2月25日(月)
●入場料/一般800円、シニア(60歳以上)700円、高大生600円、中学生以下無料(企画展+コレクション展)

【コレクション展】
展示室1)Life=Work=Projectsクリストとジャンヌ=クロード
展示室2)日本美術─前衛の戦後から多様の現在へ
旧館グラフィック・ギャラリー)日本現代版画のパイオニアたち




札幌宮の森美術館

札幌市中央区宮の森2条11−2−1 宮の森ミュージアム・ガーデン内
TEL.011-612-3562
10:30〜19:00(入館18:30まで)
祝日と振替休日を除く火曜休み
http://miyanomori-art.jp 



古川奈央(フリーライター)

私のプロフィール写真は美術館併設のレストラン「コント・ドゥ・フェ」で誕生日を祝っていただいた時のもの。 レストランも料理がおいしく、窓が大きく、とても気持ちのよい場所なのです。芸術の秋、食欲の秋、紅葉の秋。 すべてを網羅した宮の森美術館へ、だれかを誘っていきませんか?


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新しく登場したカフェスペース



宮の森美術館外観



「囲まれた島々 フロリダ州グレーターマイアミ、ビースケーン湾のプロジェクト」2枚組のコラージュ クリスト1982年
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