素敵なショップや人に支えられ、おかげさまでWEBマガジン「FIL」は2013年、5年目突入しました。始めることも勇気が必要ですが、続けることはもっと大変で困難なこともあります。 でも、諦めずに続けることが成長と自信につながり大きな実を結ぶ、と信じています。 そこで、2013年最初のSPECIALは、各界でキラキラと輝くFIL加盟店の皆さんに、へこんで諦めそうになったときに勇気を与えられ、継続する「鍵」になったもの、こと、言葉を教えていただきました。 併せて、「その道のプロに聞く〜2013年はこれがヒット」もご紹介します!

Q1
今の仕事をしていて、へこんだとき、折れそうになった時に勇気づけてくれたもの、こと、言葉を教えてください。

Q2
「2013年はこれがブレイクしそう」というものを教えてください。
昨年静かに話題になった、人気があった、そろそろ来ている、など、自分の関わるジャンルとプロの視点でお答えください。



美容室 Hair Midget (ヘア・ミジェット) http://greeen-midget.jugem.jp/
千葉和子さん

A1
店を始めたのは友人の「一人でも出来るじゃん。手に職を持っているんだから」という言葉で、独立して10年で店を一度辞めました。進むべき方向に迷っていた時にギターウルフのセイジ氏の復活ライブを日比谷野音で、「元気があればなんでも出来る!(猪木まんまですが...)」と言うのを聞いて、店を再開したいと思うきっかけになりました。気づけば困ったときはいつも周りのだれかに助けられているように思います。感謝の気持ちだけです。

A2
ヘアスタイルは引き続き「マッシュルームですね!」髪は艶がイノチ!



伝統漢方からさわ薬局 http://www.kanpo-karasawa.com
唐澤豪貴さん

A1
漢方の仕事をしていると当然ですが難しいご相談も多々あり、壁にぶつかることはしょっちゅうです。技術的・理論的に足りないものは調べ、それを強化して前に進みますが、それでも無力感に襲われることは多々あります。 そんなとき、私が読み返すのは師匠の言葉です。過去にいただいたメールを抜粋したものやノートをMac、iPhone、iPadからいつでも読めるようにしています。不思議と何かしらのヒントがみつかります。 心理的なことも含めて、師匠も同じ苦しみを超えてきたことがわかると自分も進もうと思います。 もうひとつは、昨年の夏から自転車に乗るようになりました。モヤモヤしていても、仕事帰りに自転車に乗って20kmとか30kmとか走っていると、小さなことはどうでも良くなります。 dailymileというサイトで仲間と走行距離を競っています。これが励みでとにかく走る。走ったあとはすっきりとして、ヤル気も充電される感じがします。師匠とのつながり、自転車仲間とのつながり、心の支えはやはり人とのつながりだなと思っています。 漢方専門になっても、昔から扱っているこれらの家庭薬はできるだけ販売を続けて行こうと思っています。

A2
漢方相談では患者さんに応じて必要な物を選ぶのでヒット商品というものはありません。あえて挙げるとすると、50年以上やっていて黙っていてもずっと売れ続けている常備薬がいくつかあります。例えば「ロン三宝K」という風邪薬。 これを作っている三宝製薬は「トフメル」という傷薬を戦前から作っている家庭薬の老舗メーカーです。薬用はみがきの「三宝歯ぐきみがき」、痔の薬の「新エフレチン」シリーズ、そして風邪薬の「ロン三宝K」 どれも垢抜けず、また目新しい成分が入っているわけでもないのに、「これじゃなきゃ!」と言われて長く愛用されています。同じような成分でも混ぜ方や製造工程の工夫で良し悪しが出るのです。 漢方専門になっても、昔から扱っているこれらの家庭薬はできるだけ販売を続けて行こうと思っています。



Aim (エイム) http://www.ai-m.jp
田中理代さん

A1
お店を始めた当時、ある社長から「商売は飽きない(商い)から商売なんだよ」 といわれたこと。いまだに思い出します。それから、お客様に喜んで頂いた時。私の栄養剤です。

A2
Mixスタイルや遊び心があるもの。ちょっと個性的なビーズパーツや素材を使って、楽しみながら自由にアクセサリーを作ること。



Takechas Records (タケチャス・レコーズ) http://www.takechas.com
タケチャスさん

A1
世間の常識とは違うもの、ともすれば価値がないとすら思われ、馬鹿にされているもの。子供の頃にそういったものに惹かれ、今現在それを生業としている自分にとってこの言葉ほど心をポジティヴにし、勇気づけてくれている言葉もないかも知れません。 今年も種々の困難の際にこそ、脇目も振らずこのマインドで突き進みたい。「でも、やるんだよ!」(根本敬)と。

A2
ここ数年、当時聞いていた方々の回顧に留まらず、若い新たなリスナーが増えてきている海外でのアナログ・レコード事情に加え、わが国でもその傾向が現れはじめたようで各種媒体でもアナログの特集が組まれはじめています。 ニッチだけれど、魅力的、むしろニッチなのが、楽しい。とでもいうように、海外からのニーズだけでなく、当時を知らない20代の若い方々にも(それまでの60's〜70'sに加え)80'sの歌謡曲やニューミュージックなども含めた所謂「和モノ」への視線が熱くなってきています。



La Belle Terre (ラ・ベルテール) http://www.maivin.com/
寺本真由美さん

A1
フランスからワインの直輸入と直売をしているので、仕入れ先、およびお客様がいます。仕入れ先からは、ソムリエ的な形式ばったことを伝えるのではなく、現地で見聞きしたことを伝え、まだ知られざるワインを輸出することが私の役目と言われました。 お客様からは、MaiVinのワインはおいしいと言っていただけたとき、何よりリピーターのお客様が多いことが励みです。それらが、初心にもどり、また仕事を続ける意味があるのだと教えてくれます。

A2
オーストラリア、アメリカなどニューワールドのつくり手は、よりクラッシックなフランスなどの味わいを求めた作り方にシフトしています。 また、有機やビオディナミなど、自然と共存するブドウ作りが増えていますが、私自身は自分の体が喜ぶワインを楽しむことが大事に思います。 そのためには、自分の好みに合うワイン屋さんを見つけるのが早道かなと。



プロフェッショナルスタイルSHARLY (シャーリー) http://ameblo.jp/shirri/
藤木さん

A1
何か新しい事を始めようと思った時に悩んでしまう時いつも思い出す言葉です。 「求めよ、さらば与えられん」です。自分から求めないと、与えてももらえない=チャンスもやってこない。と思いとにかく行動するようにしています。




スナック 糸 (スナック いと) http://twitter.com/snack_ito
華奈ママさん

A1
気持ち悪い事を言うので覚悟してください。店をオープンしてから、まだへこんだり、挫折を味わってはいません。 が、今まではそのような場面に直撃した時は、ちょいと田舎に行き、地べたに横たわり、夜空の数え切れない星を見て自分の存在と、悩みのスケールの小ささを再確認し、そこからふっ切って前進してきました。 (新宿の人の量でも可)。オェ?!

A2
「アセロラ鏡月」。味、飲みやすさ、男女問わず好まれる事間違いなし。 水や炭酸割りがオススメです。ちなみにまだ北海道限定商品。



FORTUNA (フォルトゥーナ) http://fortuna.frenchkiss.jp/
只野薫さん

A1
お店をはじめる時、海外で商社を経営されてる社長さんから「仕入れ先は人に聞くものではなく、自分の足で見つけるものだよ。自分で見つけたものは財産になるよ。」と言われたこと。 その後、パリに行って本当に仕入れ先を自力で見つけることができ、自信になった。

A2
2013年の春夏ファッションは、バイカラーやストライプ等グラフィカルなプリントが多くなると思います。春らしい明るいカラーや花柄もたくさん登場しそう!華やかな気分になりそうな今年の春夏ファッションです。



URATSUBO+CAFE (ウラツボプラスカフェ) http://www.uratsubo.com
相馬理江さん

A1
へこんだ時は、経営コンサルタントの勝村良一先生の講義のノートを読み返します。 リフレーミングの話はとても難しいですが、マイナスなフレームをポジティブなフレームに変えるために、枠を外しましょう。というあたりを読み返すと、だんだん納得して落ち着いてきます。

A2
今年は玄米甘酒がもっと広まると思います。 麹と玄米だけで作る甘酒は飲む点滴と言われ、江戸時代には夏バテ防止に飲まれていました。飲み始めて三年目ですが、かなり疲れにくくなりました。 体質が改善されたお客様が沢山いらっしゃるので調べてみると、とても注目されているようです。



MIDORIUM DESIGN (ミドリウムデザイン) http://www.midorium.com
蒲原みどりさん

A1
自然に触れるようにしています。アトリエの植物たちの世話をしたり、どこかへ出掛けてみたり。浜辺で石を拾ったり。 そういった或る風景に出会うことで、ふと、自分の悩みがとてもちっぽけなものに思えてきます。 そうして再び、自分らしく時間を過ごすことの大切さを感じ、自信を持って物事を進めていくことができる様な気がします。

A2
空間の重要性ということを常に感じています。私たちの暮らし、スタイルを包む、一番大切なものです。 昨年はマレーシア、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、スイス。今年はニューヨークを訪れ、様々な社会に佇む建築、ファション、デザイン、アートを視察してきました。 変化しつづける施設、住宅事情、ギャラリー、店舗空間など。北海道では、使われていない建物の再利用やシェアするといった使い方が見直され、注目されるのではないかと感じています。



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