今月のFILは「大人になってから始める魅力的な音楽レッスン」特集。
ジャンルの違う2つの音楽レッスンをご紹介します!
ひとつは7年前に発足した札幌市民音楽団。いままでにない衣装や選曲にチャレンジし続ける楽しい音楽団です。
もうひとつは、誰もが一度は憧れるボサノバギター。海外や札幌で活躍するギタリストの飛澤良一さんから、音楽センスとテクニックを学べるプライベートレッスンです。
大人になってから始める音楽は、「本気のオトナの遊び心」がぎゅーっと詰まっていました。
1. 札幌市民音楽団とは?
新しい吹奏楽のスタイルを
ベテラン先生の指導のもとに練習。発表会はモノクロファッションか揃いのTシャツ。曲はクラシック中心。 コレが既存の吹奏楽スタイル。札幌市民音楽団(通称、さつおん)は「もっと楽しくやれるんじゃ?」というたった一つの理由で、その全てを一新。定期演奏会では、まず団員の見た目に観客が大注目。奏でる曲目に興奮。そして、確かなクオリティに、演奏後は盛大な拍手が沸き起こるのです。
ラテン、ジャズ、そしてアニメソングまで「楽しんでもらえそう」と思ったらどんどんトライ。選曲・編曲までの全てを、メンバーが相談しあって組み立ててゆきます。まさに団員全員が指導者であり、リーダーであり、主役なのです。 衣装も社交ダンス風からポップな仮装まで。黒基調の服にピンクの小物を合わせた衣装で本番に臨むため、 団内ではこの配色を「札音カラー」と呼んでいます。ある日の演奏会の衣装テーマは「みんな、ドコかにピンクをしのばせてかっこ良く!」。思わずプリンスの「パープルレインツアー」を思い出してしまいました…(古)
もちろん、音には徹底的にごだわります。
目指すところは「札幌一ポップスのアツい団体」
常時バカばっかりなワケではありません、良い楽曲を提供にはとことんこだわります。 吹奏楽コンクールは4年に一度、参加します。(なんでもオリンピックを意識した、とか…) コンクール出場にしては珍しい選曲で2008年と2012年の札幌地区大会では最高の金賞を受賞。これこそ「オトナのバカは楽しく自由なだけではない、真剣で上質である」を証明しているのではないでしょうか。
「奏者一人一人が音楽に積極的に、ガッツでやることが求められます。お導きが必要な迷える子羊さんには向かないかもしれません。」と、団長。全員主役で自ら楽しみを創り出し、広めていきたい。そんなオトナの集団なのです。
「今後の演奏予定」
5月 第55回さっぽろライラックまつり
大通公園西6丁目野外ステージ
●団員も随時募集中!くわしくはこちらを参照下さい。
http://www23.atwiki.jp/satsuon/pages/1.html
2. ボサノバ・ギタリスト飛澤良一インタビュー
ギターで悩み、助けられ
ギターを始めたきっかけは中学2年の時。よくある「モテたい!」という気持ちからでした。最初はハードロックを演奏していましたが、「背も小さく、サラサラヘアーじゃない。ルックスが全然ロックじゃない!」(笑)ということに気づきハードロックは諦めました。その後ジャズを学び、東京の音楽学校に進みましたがレベルの高さに愕然。
好きだった調理の仕事で食っていこうと札幌に戻ったんです。働いていた飲食店のオーナーは僕がギターを弾くことを知ると、「店で演奏してみないか?」と誘ってくれたんです。それがきっかけになり、バーでのライブ活動が始まりました。
30歳を目前に「音楽か?調理か?」と悩んだ末、音楽で勝負しようとニュージーランドに移住。でも現実には音楽の仕事はなく、ベッドメイキングか調理ヘルプの仕事しかありませんでした。悶々としていたある時、パーティでギターを披露する機会があり、「とても良かったから仕事にしたらいい。手伝うよ」と友人にいわれたのです。そこできっかけをもらい、いよいよ音楽の生活が始まりました。そんなある日、ライブ先のバーで皆が知っているキャロル・キングの曲を弾いたところ、お客さんが大合唱になり、「ギターを諦めなくて良かった」と、楽屋で嬉し泣きしたことを覚えています。
どんな所でも
気持ちのよい場所にしてくれる音楽・ボサノバ
ニュージーランドからオーストラリア、ブラジルを渡り歩き、気づくとジャズより温かな気持ちにさせてくれる、ボサノバに魅了されていました。ブラジルのリオでは、ボーカリストのクラレンス・ミルトン・ベッカーとの出会いもあり、ますます音楽にどっぷりとハマッていきました。男同志の破天荒な共同生活も経験(笑)したある日、「もう何があっても、生きていける」と自信がつき、ギターの技術と生き抜く精神力を持ち札幌に戻ってきました。
札幌に帰ってきた当時は、現在のようにボサノバはメジャーな音楽ではなかったので「海外のようにカフェやバーで気軽にライブがしたい」と、いろんな店に飛び込みライブをさせてもらい、いまやっと10年が経ちました。
現在はライブの傍ら、ギターのレッスンをやっています。生徒さんは中1の女の子から、60代のマダムまで年代は様々。皆それぞれのやりたいスタイルに、僕が合わせて教えています。僕は出来なくても怒らないですよ。だってボサノバや音楽は、どの場所でも気持ちよくさせてくれるものです。なによりも「その気持ちよさ」を伝えていきたいといつも考えていますから。
〇月謝制
入会金 ¥5000
1回30分・月3回¥9000 または1回45分・月2回¥9000
暖房費11月・翌4月まで毎月¥500 無料体験レッスン実施中
ジャズ、ボサノバ、ロック等クラシック以外のギターに対応。
〇ワンレッスン制
入会金無料 1回30分¥4000 1回60分¥6000
暖房費30分¥200 無料体験不可。
メールまたはTEL/FAXにてお問い合わせください。
TEL&FAX011-813-6046 または090-9435-1827(小倉)
OZ札幌スタジオ
http://ozst.net/
●飛澤良一
札幌出身18歳で上京。ジャズを学ぶ。その後ボサノバに影響を受け、ブラジル音楽を中心に活動。アメリカ・ニューヨーク、サンタモニカ。イタリア・ローマ、フィレンツェ、ミラノで活動後、南半球へ渡り数々のセッションに参加。ブラジル、リオ・デ・ジャネイロではTV出演も果たす。帰国後バーニー・ウイリアムズと共演。共演者多数。現在ボーカルとのデュオ「コパドイス」、ブラジリアンクラブジャズバンド「コパボニートス」のリーダーとして活動。4月にCDを全国発売予定。北海道で数少ないボサノバ・ギタリストとして活躍中。

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文/ 石本祥子
札幌市内出版社勤務。企画、編集、運営担当。
大人になっても新しいことがはじめられるって、ステキ!
今の私はお掃除を「ルンバ」に頼りっきりなので、そろそろしっかり家事もせねばと思いつつ、
新しいコトにも目が離せない2児の母なのです。
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