ずっとずっと前からもう、
当たり前で日常的だった存在。
今それが愛おしくて恋しくてならないのは、
過ぎ去った恋だから美しく感じてしまう
郷愁さからだけなのだろうか?
たとえこの恋が先細りのモノだったとしても、
どっぷりと浸り続けていたい...そんな気持ちなのです。
皆が同じ音楽を聞いて口ずさんでいたあの時代。
さぁ、時間旅行へ出掛けよう!
●太田幸雄とハミングバーズ
/ スティーブマックイーンみたいな奴 [7inch]
「♪シャバダバッダ ダッバー」。スリリングに迫るスキャット、ベースラインもグルーヴィーな
イカすスキャット天国。洒落たセンスと粋なハーモニーは、正に 70's「粋」。
スティーヴ・マックイーンとは全然関係ないタイトルだけは...よくわからないのだけれど。
●西田佐知子、Sachiko Nishida
/ パーフェクト20 [2LP]
名司会者/俳優「関口宏」の奥方として知られる元歌手「西田佐知子」のベスト。
「小西康陽」氏もフェイバリットにあげる、初期「筒美京平」歌謡を代表する、
物憂げソフトロック/メランコリック歌謡超名曲 [ くれないホテル ] をはじめ、「宮川泰」作編曲の
グルーヴィーなラテン歌謡 [ 信じていたい ] など人気曲が一気に揃う、お買い得ベスト盤。
●島崎今日子
/ 安井かずみがいた時代 [BOOK]
新たな価値観を持った、作詞家でライフ・スタイルの先導者だった「安井かずみ」。
訳詞家にはじまり、童謡から演歌、ニューミュージック、そして数々のエッセイまで
彼女の名前を知らずとも、手がけた作品の数々は誰もが一度は
見聞きしたことがあるはず。同時代の仲間たちが語る逸話の数々と、
彼女が残した言葉から浮かび上がる多様な素顔。
昭和、音楽、才能、夫婦関係、闘病、そして生きるということ。
一人の女性の人生からいろいろな物事を考えさせられる好著。
●「ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD 1987」[映画]
ロック黎明期の1987年、日本初の野外オールナイト・ロック・フェスティバル
として開催されたイベントを映画化した作品。
時代錯誤の大仰なナレーション、ブツ切りの映像。
苛酷さを極めるイベントの悲惨さ、そしてラストの大オチまで。
2013年公開作品の中で最もドイヒーな DA DA ダメ映画でありながら、
サイコーに笑える1本。後味は最悪、でもサイコーに愛おしいこの映画では、
80年代という時代の空気・匂いをたっぷりと追体験出来る。
●薬師丸ひろ子 / 探偵物語 [7inch]
”あまちゃん”効果で再浮上した元祖・アイドル女優。
映画を主舞台にしつつ、主題歌を出せば大ヒット連発と他のアイドルとは一線を画する活動で異彩を放ち、
現在では、貴重なバイ・プレイヤーとして光を放ち続ける彼女が元「はっぴいえんど」コンビ
書下ろしで放った、主演映画の主題歌にして名曲(なれどあまり顧みられないのが無念)。
彼女の抑揚のない独特の歌唱法を今こそもっと聴きたい!
●金沢明子 / 青春河内音頭 [7inch]
ビートルズ命なファンからは袋だたきにあった傑作「イエローサブマリン音頭」
で知られる民謡歌手のシングル。タイトル曲のそれよりもカップリング
「津軽じょんから節」にここではご注目。リズム重視が大衆音楽の肝とするなら
これほどグルーヴィーなものもそうなかろうモンてな逸品です。吉田兄弟が束になって
掛かってきても勝てそうにありません。
彼女のヌード写真集も別の意味で破壊力バツグンです。
●Mitchie(三橋美智也) / The Tombi [7inch]
民謡ベースの迷曲をもうひとつ。
プロデュース 「 寺内タケシ 」 シングス 「 三橋美智也 」 。
大御所が大御所に出会って便乗商法に乗っかった往年の名曲のディスコ・ヴァージョン。
カールのCM(明治製菓)でもお馴染みの伸びやかな声で歌うサタデー・ナイト民謡・ディスコ
は、我らをいつも複雑な気分にさせる。見よ、この不安定な勇姿を!
●ジャッキー・チェン / 多謝 [12inch]
かつて、映画内での行き過ぎたアクションで数々の大ケガを負い
今や、スキャンダルまみれの私生活にはじまり大失言の数々で大ケガを負っている
ヒーロー・オブ・ジョイトイ我らがジャッキーのピクチャー・シングル。
「♪チョワラパッチへーたいがーばちょん」などと誰もが思い思いにコピーした大傑作
『プロジェクトA』の主題歌「東方的威風(広東語)」が聴けるのが嬉しい。
【イベント告知】
★「歌謡ナイト ミ・アモーレ・夜霧のダンスはうまく踊れない、
噂のポテト・ボーイズそして神戸...」
真夏の夜の風物詩となった「ラテン・ナイト」が、今回の特集とリンクする「歌謡曲」にフォーカスし2014年早々、冬ヴァージョンとして帰ってきます!
新しい出演者も多数フィーチャーし、皆様のお越しを (手ぐすね引いて) お待ち致しております。
日時/2014年1月18日(土)20:00〜入場無料
会場/SYMBIOSIS
札幌市中央区南2西4(西向き)SYMBIOSISビル1F
出店/スナック糸、Takechas records、他

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イノウエタケシ(レコード屋店主)
サブカル指数も高めのCD・レコード・セレクトWEBショップ「タケチャス・レコーズ」店主。
ピンク・レディーにキャンディーズ、角川3姉妹、聖子に明菜。何れの際も一人に絞れず、どちらか一方しか選べないなんて無理だよ!
が口癖の”決められない男”日本代表。
http:/takechas.com
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●太田幸雄とハミングバーズ
「 太田幸雄 」 さんは全国に122人。
スティーブマックイーンみたいな奴は、未だ0人。

●西田佐知子
今日も息子(寝癖とボサボサ頭でお馴染み) は旅に出る。

●島崎今日子 / 安井かずみがいた時代 [BOOK]
憧れと切なさが入り混じる、ロール・モデル。
それが ” ZUZU ”!

●「ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD 1987」[映画]
おどける尾崎に、姉御な美里。
何故か一瞬映る六平直政にも注目だ!

●薬師丸ひろ子 / 探偵物語
「顔はぶたないで。私、女優なんだから」(名台詞)

●金沢明子 / 青春河内音頭
ポール来日公演開演前に「イエロー…」が流れた事に大感激!
(…Liveには行ってないみたいだけれども)。

●Mitchie(三橋美智也)
Windows で名前が一発変換される(らしい)
レコード生涯売上第1位のレジェンド。

●ジャッキー・チェン
ジャッキー+坂本龍馬+おしつけ+うんちく
=おいしい「武田鉄矢」の出来あがり(本文・無関係)!
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