南3条通に面した真っ白な建物「KAKU IMAGINATION」に、体が求めるおいしいハーブ料理を味わえる「じりりた」、そしてonly oneのバッグが手に入る「huit」が登場。この2店は「私が今、求めているもの」を提供してくれるハッピースポット。おいしいパン屋さんと、魅力をアップしてくれる美容室も併設です。"自分に嬉しい店"の魅力をご紹介します。
ハーブの力を体感できる、
ハーブキッチン「じりりた」
アロマやお茶、スパイスなどに取り入れられ、今ではすっかり身近なアイテムとなったハーブが、広く使われるようになったのは20世紀後半からだそう。安眠やリラックス、デトックス、免疫力アップなど、ハーブにはあらゆる効果が期待できます。スーパーなどでも気軽に買うことはできますが、「さて、今の自分には何が必要なのかな?」と考えたとき、できれば専門家に教えてもらいたいのが心情でしょう。
「オリジナルブレンドのハーブティーは30種類用意していますので、だいたいのお悩みには対応できると思います。もちろんご希望があれば、その方に合ったブレンドもします」。
11月にオープンしたじりりたは、ハーブの資格を持つ姉妹が営んでいるので、個人的な相談にも乗ってくれるのです。
ハーブをぜいたくに取り入れた料理を食べられるのも、じりりたの大きな魅力。「ハーブティーを飲む習慣はない」なんていう方でも、例えばザンギや豚のしょうが焼きなど、親しみのあるメニューでハーブを堪能できます。
「ハーブによって体調が変化し、悩みを改善していく人をたくさん見てきました。私自身も30代後半になって、ハーブの力を感じています」と語ってくれたのは、妹の都澤史子さん。体に優しい料理を…との思いから化学調味料は使わず、コンソメなども時間をかけて手作りします。料理はすべて、ハーブの香りと素材の味を堪能できるシンプルな味付けなので、「もっと濃い味が好み」という人のために、テーブル上には岩塩と、フェヌグリーク、タラゴンという2種のハーブも置いてあります。「初回はそのままの味を楽しんでいただいて、2回目以降は好みでいろいろ試していただければ」と都澤さん。分量がわからずたくさん入れて失敗しないようにと、小皿を置いてあるのも親切です。
食事メニューは、自然農法を取り入れたそがい農園のイエロートマトジュースが隠し味に入っているスープと、玄米、サラダがセットになった「おためしスープセット」(限定10食/開店〜15時まで)や、1階の「ブーランジェリー ポーム」でバジルを練り込み作った生地を味わえる「ピッツァ マルゲリータ」(セットもあり)、栄養価の高いアボカドをたっぷり食べられるサラダなどさまざま。ランチに、小腹が空いた時に、お酒を飲みながら、どんな場面でも行きたいと思えるラインナップです。店内には、同じく1階ミニギャラリー「ニュースター」で展示をしている作家の作品が展示されるなど、建物全体がコラボレーションした温かな空間です。
「じりりたは建物オーナー金田さんの命名。『自利利他』と書きますが、これは仏教の精神です。お客様によいものを提供し、お客様に教えていただきながら、お店も向上していければという思いが込められています」。いま、私が求めているハーブは何?とふと思った時、まっさきに足を運びたいハーブキッチンです。
長く使いたいオリジナルの
レザーバッグを提供「huit」
国内外から取り入れたファッションアイテムのセレクトショップ「grasp」、そしてパーティー用のトータルコーディネートをレンタルできる「VERGUNDI」。この2店舗で力を発揮してきた田名部京子さんが2月8日にオープンするのが「huit -ユイット-」。札幌でレザーグッズを制作しているCHEIR(ケイル)協力のもと、京子さんがプロデュースするオリジナルレザーバッグを提供するショップです。
「3型あるデザインの中からお好みの1点をお選びいただき、数色のカラーから表革を、4種のオリジナルテキスタイルから裏地を選んでいただき作ります。ICカードを入れられるパーツなどを付けることもできますよ」
バッグの他に、個性を出せるインポートのヴィンテージスカーフや、オリジナルレザータッセルなども用意。また、月替わりで札幌で活躍するクリエイターの作品も展示販売する予定。オープンから1カ月は3Dプリンターで出力した樹脂を使った、ポップでハイセンスなアクセサリーを展開する「ARME DE JET」、3月19〜31日は「motoideRico」の美しいアクセサリー、そして4月からは「&latte」のオリジナリティ溢れる時計を見ることができます。
「作家さんも、建物オーナーの金田さんもそうですが、人との出会いやつながりがなければ、このショップをオープンすることはできませんでした。ユイットという発音は「結(ゆい)=結ぶ」という言葉にも響きが似ています。このショップから沢山の出会いが結ばれるといいなという思いもあります」
ベーシックは好きだけど、普通すぎては物足りない。
見えない部分に個性を発揮したい。
たくさん使うからお気に入りを大事に使いたい。
そんな思いを持った人に活用してもらえるバッグを展開します、と京子さん。アフターメンテナンスも作り手の職人さんがしっかりしてくれるので安心です。「huit」は、フランス語で数字の8を意味します。もともとは京子さんにとって縁起がよいと感じていた数字。これからは人と人とを「結」びつける存在となります。
「じりりた」と「huit」は、KAKU IMAGINATIONの2階。階段を上って扉を開けると、自分が求めるものを提供してくれる人々が待っています。
●KAKU IMAGINATION
札幌市中央区南3条西7丁目
じりりた
TEL/011-231-3090
OPEN/平日10:30〜22:30(LO 冬期20:00)、日祝〜17:30(火曜定休)
http://cafefour4-de-aroma.jimdo.com
huit
TEL/011-209-0345
OPEN/12:00〜19:00(火曜定休)
http://ameblo.jp/huit8shop

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古川 奈央(フリーライター)
KAKU IMAGINATIONは、美容室「kamiya」のある建物で、長年なじみのある場所。そこに美味しいパン屋さんがオープンして喜び、今回はこんな素敵な2店舗が登場。一日かけて遊びに行きたい素敵スポットです!
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★Special Back Number
2011.3
2011.4
2011.5
2011.6
2011.7
2011.8
2011.9
2011.10
2011.11
2011.12
2012.1
2012.2
2012.3
2012.4
2012.5
2012.6
2012.7
2012.8
2012.9
2012.10
2012.11
2012.12
2013.01
2013.02
2013.03
2013.04
2013.05
★Back Numberはこちらからご覧いただけます。
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「おためしスープセット」490円
「ピッツァセット」1,500円
レザーバッグは小さめなのに収納力は抜群。
タッセルがアシンメトリーなのも素敵
革の色や裏地のテキスタイルは数種類の中から
好みのものを選べます
店名にもなっている数字の「8」をアクセントに
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